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案外知られていない、鼻づまりと滑舌不良。

鼻づまりになると、滑舌がしづらくなります。
皆さんが想像しやすいのは「ナ行、マ行」だと思いますが、「わをんのん」も発音がしづらくなります。
「ん」音は、実は色々な言葉(単語)に含まれていて、「ン」が上手に発音できないと、その後の発音で滑ったり、噛んだり、色々な不具合が出てきます。
又、母音を発音する際の声帯の閉鎖に関しても「鼻閉」の不具合というのは大きく関わりがありまして、母音を発音する時に鼻から空気を無意識的に流すのですが、逆に鼻閉の具合が上手くいかないと、開放したときの感覚が上手くつかめないので、結果的に声帯の閉じる感覚がつかめない。という不具合が生じます。

後は単純に鼻が詰まっていると、口の空きも不十分になる事が多くなります。
鼻が詰まっている状態と言うのが、「天井が低い部屋に入っている感覚」と同じで、「あ、ここの空間こんなもんだったっけ?」と思うような錯覚があると
口をそんなに開けなくても、舌をそんなに動かさなくても言葉が出てくるような(気がする)という物です。

逆にその状態に慣れてしまうと、常にその状態で発音をするようになりますので、そういう意味でも慢性的な鼻づまり(アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎)がある方は、
その状態が常態化しますので、ご本人が気づかないうちに滑舌の甘さが表れてくることが多いです。
中には、「え、そこに音を共鳴させるんですか?」と初めて気づくような方もいらっしゃいます。
滑舌不具合には様々な要因が複雑に絡み合っています。

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